早良の大地に春の陽射しも穏やかで生命の息吹を感じる今日の佳き日に、ＰＴＡ会長様をはじめ、多数のご来賓と保護者の皆様のご臨席を賜り、福岡県立早良高等学校第２８回入学式を挙行できますことは、まことに喜びにたえません。心から厚く御礼申し上げます。

 

　先ほど入学を許可しました１７４名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、高い所からではございますが、今日まで温かく見守り、励ましてこられました保護者の皆様、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

　さて、我が国のこの２年間は、東日本大震災後の復旧、復興に向け、様々な取組がなされています。私たちは、今、何をなすべきかを真剣に考え行動しなければなりません。千年に一度といわれている大災害は、復興までに長い年月を要するでしょう。多くの犠牲と被害に遭われた方々のことを思うとき、決して風化されてたり、忘れてはならないことであると思います。
　
　今、君たちがなすべきことは、喜びの入学式を迎えることができたことに対する感謝の気持ち、生きていることへの感謝の心を持つこと、そして、これから始まる高校生活を精一杯に誠実に、前向きに挑戦していくこと、努力していくことです。
　本校は、一昨年から早良イノベーション、つまり、学校改革に向け立ち上がり、教職員一丸となって取組始めました。　
　新入生の皆さんも学べることに感謝し、今日から早良高校生として、３年後の社会への巣立ちに向け、一人ひとりが目標や志を高く持ち、幸せな社会人として生きていける力をつけるため、そして、社会に貢献できるように日々、学問にはげみ心と体と鍛えることが地道ではありますが皆さんの将来にとっても、この国の未来にとっても最も大切なことだと考えます。
　このことは、校訓である「自立」「謙虚」「不撓」の精神を身につけることであると思います。
「自立・・・自ら進んで学問にはげみ、将来の夢をかなえられるだけの資質を身につける」
「謙虚」・・・責任感を持ち、礼儀正しく、自分も他人も大切にし、感謝する気持ちを持つ」
「不撓・・・目標に向かってどんな困難にもひるまずたくましい心と体をもつ」
この校訓の精神を具現化するべくこれからの３年間を元気よく過ごしてください。

　高校入学に当たって多くの不安があるでしょう。人は誰しも、いくつになってもその時々において不安な思いは現れます。つまり、自分自身がした選択を悔やんだり、過去を振り返って悩んだりすることがありますが、高校生活や一生の生き様において、一瞬ごとに動いている命や出来事には、その一瞬一瞬を意識して大切に生きることで輝かせる事ができます。
　いい人生、いい高校生活は、今いるこの一瞬をいかに生きるか過ごすかにかかっています。
　そして、諸君が３年生の時に早良高校は、創立３０周年を迎えます。生徒諸君が全面に出ていけるような、記念行事や式典の企画を計画していきます。私たち教職員は、君たちの将来への夢実現と３０周年へ向け、一丸となって、指導や助言を誠心誠意、全力を尽くして行ってまいります。

 

　結びに当たり、ご来賓の皆様、保護者の皆様の本式へのご臨席に重ねて感謝申し上げますとともに、今後とも本校の教育活動に対しまして、深いご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげ、式辞といたします。